夢の中で『これはゆめだ』と気付く【明晰夢】をたまに見ます。
以前も述べたように、不自由なのは誰かの自由の中にいるからだと思います。
現実でもそうですが、自分が自由になれば間接的にでも誰かの自由が拘束される場合が多いのです。
整骨院と風俗が同じ括りになる?
夢の中で腰痛の治療のためにいつものように行きつけの整骨院に行った。外観は普通の病院だったが中に入っておどろきました。
時代劇やテレビで見る高級料亭のような、木の長い廊下からは見事な中庭がみえます。
私はこの長い廊下を案内されて処置室のようなところへ向かいました。ここで明らかに夢の中なのはわかった。
中庭には池もあり、ししおどしの『カコーン』という音が聞こえてくる。
案内された先に辿りつくと障子の向こうには、これまた普通のマッサージの診療台があり女性の整体師がそのバスタオルを交換していた。
夢の中の整体師はこんなに可愛くはありませんでした。【モデル】河村友歌さん
女性整体師は『どうぞ』といって準備に取り掛かった。
しかし私が診療台に横たわると、モニターを見て神妙な表情に変わった。
『データがありませんが初めてですか?』と聞かれたので『先週も来ました。』と伝えたら、首をかしげ『すみませんがデータが出なくて、いつも受診している個所を教えてください。』と言われた。
『腰を引っ張る機械での治療と腰の指圧をしてもらってます。』と伝えると、なにやら打ち込んでいました。
数分機械で治療してその後、指圧治療に移った。
女性整体師は時折、関節部分を手で触って確認したり強く指圧したりした。
私は痛くて反応すると、あわてて『ごめんなさい』とあたふたしていた。
しばらくすると女性整体師は『ヒョウヒのケアはいつしましたか?』と聞いてきた。
答えに詰まっていると、『してきますか?』と聞いてきたので承諾した。
夢の中の整体師はこんなに可愛くはありませんでした。【モデル】河村友歌さん
女性整体師は『では準備に取り掛かります。これに着替えたら突き当りの角の処置室でお待ちください。』と言い残し退室した。
籠の中には着替えるように指示されたどう見てもただの海水パンツのような診察衣?が入っていました。
それと関節部分の確認と触り方に違和感をぬぐい切れなかった。
海パンを履いて指示のあった角の処置室へと入ると、中は薄暗く紫の電燈が点いていた。
あっけにとられて部屋のなかをまじまじと見渡していると、女性整体師が入ってきた。私はその恰好を見てさらに驚きました。
さっきまでの一般的な白い白衣とはうって変わって、何とも悩ましい妖艶な姿がそこにはあった。
上はブラジャー一枚と下は白いストッキングを下着を付けず直に身に着けた状態で現れたのです。しかしその瞬間に今までの違和感が吹っ飛んで納得しました。
思わず『やっぱり』と口走ってしまったが、女性整体師はその『やっぱり』が自分の事を男性ではないかと私が薄々感づいていたかを知っていたかのように語りだした。
女性整体師は察しの通り男性だったんです。しかしカラダである肉体は本当の女性であった。ただし性同一性障害のように体と性が一致しないというわけではないようだった。
どうやら脳の記憶がデータ化されるに伴って、その記憶や意識を他人の体にインストールすることができるようになったらしい。
スマホのシムカードのようなものだとその時は思った。
本体が肉体で、脳がシムカードのようなもの?
本体である肉体は替えがきくというわけなようだが、シムカードである脳を入れ替え続ければ【死】と言うものが無くなるのではないか?と疑問に思ったが、肉体が機能を停止した際に脳自体も停止してしまうともう二度と脳を修復する事が出来ないらしい。
そのため遺族が本人そっくりのアンドロイドに故人の記憶をインストールして一緒に暮らすそうだが、やはり意識がないため受け答えはするが気休めでしかないそうです。
シムカードである脳からは、記憶などはデータとして取り出してバックアップできるようだが、シムカードである【脳】自体の複製はできないようだった。
結果として不老不死は不可能だが、脳みその寿命の方が肉体よりもはるかに長いためシムカードである脳みそを他人の肉体に移殖すれば長く生きられるようだ。
そうするとこの目の前にいる整体師の肉体は、どのようにして入手したのだろうか?
聞いてみると肉体を購入したらしい。こどもを産める若い女性の肉体はとても高値が付いているとのことです。
元の女性は気に入った容姿の肉体を見つけたので、この身体を売却したらしい。それをこの男性が整体師や風俗で稼げると思い購入し、今に至るとのことだった。
売りに出されている肉体は一体どこから来るのか?気になったが、それより整体師の方もこちらが気になりだしたようだった。
なぜ?データが無いのか?アンドロイドかどうかを確認するために関節や反応を確認していたそうだが、自分の事を男性ではないか?と察したりしていたため人間だと思ったそうだ。
このとき猫が顔に乗っかってきて目が覚めてしまった。整体師の方も私の事を『おかしいな』と思い質問してきたのが少し怖かった。
すぐに忘れないように枕元にある手帳に、夢での出来事を記入しここに表わしました。
以前に明晰夢の中で、『どうして夢の中だと分かっているのに好き勝手にしないのか?』と聞かれたことがありました。夢って未だに何なのか科学がすすんだ現代でもはっきりとは解明されていません。並行世界なのでしょうか?それとも意識だけ時空を超えて未来に行っているのでしょうか?
今まで見た明晰夢は皆未来のような感じがします。生まれ変わったのか中学生くらいの
女子になっていて、木造のビルのような大きな家に住んでいる夢を何回か見ました。
意識や記憶を共有していないだけで、掛け持ちで人生を送っているのでしょうか?
謎はふかまるばかりですね。