去年の11月ぐらいから貰いものの桃色のエコバックを使っているのですが、そのバックをなぜくれたのか最近になってわかりました。
私はそれを買い物に使うのでは無く、仕事に持っていく際のカバンとして使っています。
以前はボロボロの買い物袋をカバンの代わりに使っていたのですが、その状況を見るに見かねて花子さんがくれたのです。
そのエコバックは花子さんの長女の小学校のバザーに持ち込まれた物らしく、児童の母親であろう女性がたくさんの衣類と共に持ち込んだものらしい。
その女性が持ち込んだものは、どれもほとんど新品同様で当然そのエコバックもきれいな状態でした。
『使えるものがありましたら、使ってください。』とその場にいた人たちは、コートやバックをもらったようで、その過程でそのエコバックをもらったそうです。
最初はそのエコバックを買い物に持って行っていたそうですが、購入した商品の数や大きさの割に持った感覚が重たくて自然と使わなくなったそうです。
エコバックを使わなくなりしばらく経ったある日のこと・・・・・
幼稚園に通う次女の娘さんが『どうしてこの頃おばちゃん連れて来ないの?』と言い出したそうです。
意味がわからず、『どこのおばちゃん?アイナちゃんのおかあさんのこと?』と訊くと
『かばんのおばちゃんだよ、アイナちゃんのおかあさんも知ってるはずだよ』と答えるばかり・・・・
エコバックはそのまま使われることなく月日は過ぎたころ・・・・
アイナちゃんのおかあさんとショッピングモールでバッタリあったそうです。
『あぁよかった。あのエコバックはもう使ってないのね。』
花子さんはアイナちゃんのおかあさんに次女が言っていたことを伝えたそうです。
すると、花子さんの次女はアイナちゃんのおかあさんに、『おばちゃんが入っているからお母さんは重たい重たいって不思議がっている、私はおばちゃんとそれをみて笑うの』って言っていた。
アイナちゃんのおかあさんが花子さんと買い物で会った際に、エコバックの中に灰色の顔をした中年の女性の生首が入っていて、目と目があってしまったようなのです。
アイナちゃんのお母さんと花子さんの次女以外には、この灰色の顔をした中年女性はみえないそうです。
バックを押し付けた挙句にこの話をわざわざ私にする花子さんの人格も、よっぽど恐ろしく怖いんだよね。