呆丈記

呆れたものがたり

青い春を燃やし尽くす

 

 いのち短し 恋せよ少女
朱き唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日の ないものを

 いのち短し 恋せよ少女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを

 

これは1915年(大正4年)に発表された【ゴンドラの唄】の1番と4番の歌詞である。

 

若きアイドルたちは学業や青春を捧げ舞台やテレビで光り輝く。

 

業界は青き春を食いものにして収益を出す。

 

年齢を重ねると、たまごを産まなくなった廃鶏のように処分する。

 

一番かわいい時期の仔猫のように、成猫になれば捨ててまた仔猫を飼うようなもの。

 

 

 

こうして豆助のように代々と引き継がれる。

 

 

きれいな短い瞬きをオタクや独身おじさんたちが支える。

 

 

 

燃え尽きた青い春の跡に残るのは後悔かそれともこれからも光り輝くガラスか?・・・

 

 

アイドルに限らず若い人が憧れて夢見る職業は、安い賃金で買い叩かれて燃やし尽くされることが多い。(役者や声優・アニメーター美容師など)

 

 

しかし残念ながら希望する者のすべてに道は残されていないのが現実なところだろう・・・

 

 

 

 

 

 

引退後の方が気になって仕方がない作者は、大きく散った花火の残骸の軌道とその後にばかり注目する変態野郎なのでしょう。