呆丈記

呆れたものがたり

砂漠の船

 いつ、誰とどうやってここまで来たのか?

 

そして、この先どうなるのか?今の存在価値はあるのか?

 

砂漠のど真ん中に横たわる巨大なタンカーは、まるで私とそっくりだ。

 

 

この歳まで何をやってきたのか?この先どうなるのか?今の生き甲斐は何か?

 

 

どうしてここまでたどり着けたかは、薄々気づいている。

 

 

母駱駝のに背に乗り、母駱駝は砂漠の真ん中で力尽きた。

 

 

それ以来私はひとり当ての無い砂漠を彷徨っているが、今だに将来がどちらかがわからない。

 

 

 

かつては海だったころ巨大な船はやってきた。

 

何時しか水は退き、枯れ果てて船は残された。

 

 

 

イキハヨイヨイァエリハコワイ

 

 

 

 

答えは出ているが私はあえてもう少し彷徨うつもりである。