呆丈記

呆れたものがたり

並行世界の彼方より

 母親が死んでちょうど一年が経過した・・・・・・

 

家事を『零』からはじめて覚束なかった料理や洗濯も様になってきた。

 

残された2匹の猫は元気に成長し、高齢者の父親は相変わらず『呆け』と紙一重の毎日が続いている。

 

 

 

rice9999.hatenablog.com

rice9999.hatenablog.com

 

 何事も変わらぬことが一番と思いつづけるも、突然の奇襲に心打ち砕かれる。

行くも地獄、戻るも地獄。

 

かなしみは自らの手で断ち切るしかない。

 

現実を受け入れ行く道を見据えよ。

 

振り返らず突き進むことこそが日常へと戻る一番の近道なり。

 

 

 

 

 

 この一年は今まで生きてきた中で一番の長い一年になったのではなかろうか・・・・

 

何もできない中年男は、もはや子供同然である。

 

いや、こどもの方がまだ『新しいことに挑戦したい』、『自分でやってみたい』と前向き姿勢で立派なのだろう。

 

 

母親が死んで私ひとり、並行世界に行ってしまったような孤独感。

いつもの日常も街並みもどこか変わってしまったような気がしてならないのは今も同じだ。

 

 

 

いのち綱なしの生活も慣れたもんだよ。

 

 

 

いつか【あなた】も、この世界に来た際には是非とも訪ねて欲しい。

 

 

 

 

その暁には、ここが【終の世界】であることがわかるでしょう。