パワーハラスメント(以下:パワハラ)という単語は2001年頃に生まれたが、この呼称が広く認知される遥か昔より、パワハラのようなものは当然存在していた。
当時は『職場いじめ』と認識されており被害者はこれに耐えて『泣き寝入り』か、『自主退職』の二択がほとんどだったようだ。
(昭和時代の複数の労働者曰く)
地方の某コンビニエンスストア
配送業務の途中、昼食を買いに大手コンビニエンスストアに立ち寄った際のことだった。
東京住在の方には馴染みはないだろうが、わたしの住む地方では圧倒的なシェアを誇るこのコンビニは、業界トップのあの会社も寄せ付けないほどの勢いがある。
FCから直営に切り替わったほど立地条件もよく、入れ替わり立ち替わりと客が出入りする繁忙店である。
店員構成 (把握済みのみ)
- 井上〇水 似の店長らしき本社社員
- 手越〇也 似の本社社員?
- えなりか〇き 似の本社社員?
- デブおばさん アルバイト
- 眼鏡おばさん アルバイト
- 美少女デブ アルバイト
ある日の昼下がり、時刻はとうに午後3時をまわっていた。
【井上店長】 『おい!誰だよ通路ふさいでるのは?』
【眼鏡おばさん】 『私はゴミ出しに外に行っていたわ』
【デブおばさん】 『菓子の箱はえなりくんがさっき持ってきてたわよ』
【井上店長】 『そんで、あいつはどこに行ったんだよ?』
客が4~5人ゾロゾロ入店するが、3本ある通路のうち2本がたなと同じくらいの高さまで段ボール補充商品が積まれていて塞がれている。
そのうち客同士が接触して弁当がひっくり返ったり、放置されたモップに躓いたりが起きた。
次の日、お昼くらいに来店した際にちょうど【えなり】くんが出勤したばかりのようだった。
私は便所の中から隣の休憩室と思われる会話を聞いた。
【井上店長】 『お前馬鹿だろ?』
【えなりくん】 『退勤時間が来たから帰っただけです。』
【井上店長】 『あのまま帰る馬鹿いるか?』
【えなりくん】 『準備してあげて帰ったんだからなんで怒られなければならない のかわからないです。』
【えなりくん】 『そもそも・・・・』
【井上店長】 『うるせーこのヤロー』
ダンボールを殴る音 ボフッツ!
【えなりくん】はダンボールを高く積み上げる癖があるらしく、4段くらい積んだ丼ボールを【井上店長】に蹴り崩されているのを見たことがある。
【井上店長】はえなりくんに『死ね』と暴言を吐いているのも聞いたことがある。
【えなりくん】の行動に異常な事があるのも確かです。