呆丈記

呆れたものがたり

死んだひまわり

 夏を華々しく彩り演出したひまわりたちも、今は強い秋風に吹かれて立ったまま死んでいる。

 

茶色く干からびた骸はこうべを垂れ、まるで何度も頭を下げる疲れたサラリーマンのようだ。

 

 芽が出てぐんぐん出世して、中には小さいまま死んでいる者もいる。

そして生涯最高の大一番である『開花』を迎え、その夏にすべてを懸ける。

 

 

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  紅葉という仕事が無いひまわりはそこで業務終了。

晩年は人知れずひっそりと静かに朽ち果てる。

 

そして『種』という大事な遺産を残し生涯を終える。

 

 

人は誰しも長く開花を続けていられるような人生でありたいと思うもの・・・・

精一杯がんばって生きたなら何も悔いは残らないでしょう。

 

 

私は種で腐って死んだけどね・・・・・・