呆丈記

呆れたものがたり

今週のお題「部活」

今週のお題「部活」

 

 同級生のOくんは高校に進学して部活動の種類の豊富さに驚いた。

中学時代は定番のサッカー、野球、バレー、バスケット、陸上、読書といったものしかなかった。

 

Oくんが目を付けたのは『バトミントン部』だった。

 彼はこの競技が大の得意らしく、中学のころもバトミントン部を作ろうか悩んだようだが、ただでさえ生徒数も少なく部員の確保は絶望的だったため諦めてしまっていた。

 

 

しかしここには『バトミントン』を心から愛し、共に練習してくれる多くの仲間がいることに彼は大きな感銘を受けました。

 

早速躊躇うことなく入部したOくん、次の日からはいきいきとランニングや腕立て伏せし基礎体力を付けるOくんの姿があった。

 

『一年生はまず基礎体力づくりをして、カラダをつくる所かららしいんだ。』

最初のひと月はいわゆる筋トレと呼ばれる基礎が中心になり、バトミントンのルールや試合の流れなどの教育?的な事を教わるらしい。

 

 

 

そして一ヶ月後・・・・・・・

 

 

私が見たのはバドミントンに絶望して退部したOくんの姿があった。

 

基礎体力作りを終えて、はじめてラケットを持参の部活動でOくんが家から持って行ったのは、近所のホームセンターで498円で正月に買った、ラケット2本と羽が2つ付いたセット。

 

他の人はとなり街にある大型スポーツ用品店で買って、ガットを別購入して張ってもらったブランド品。

 

 

『俺の情熱が熱すぎたんだ。燃え尽きたぜ』と言ってバトミントン部を去ったOくん。

 

 

 

 

後日、自宅前で姉と楽しく例のセットでバトミントンしている姿に安堵した私でした。