呆丈記

呆れたものがたり

きこりは国からの補助金ありきで作業する

  先日インターネットで『きこりと旅人の話』をはじめて見た。

 

きこりが一生懸命に木を伐採している横の道を旅人が通り過ぎていきました。

夕方になって旅人が再びきこりが木を伐採していた道を通ると、きこりの伐採作業があまり進んでいません。

 

旅人がよく見ると、きこりが伐採に使っている斧の刃がボロボロになっているのに気づきました。

 

旅人はきこりに『なかなか進まないようですな、おや?刃がボロボロになっているので研いでみてはどうですか?』ときこりに提案した。

 

するときこりは『忙しくてそんな暇ないよ!早く切っちまわないと』と言ってボロボロの刃の斧で木の伐採を続けた。

 

このおななしは『きこりのジレンマ』とういらしい・・・

 

 

 私はこのおはなしを一通り読んでなにがおかしいのかよく解らなかった。

 

 

もし私が旅人だったらきこりの伐採作業の邪魔をすると思って話しかけないし、仮に話しかけたとしても『すごいね!これひとりで伐るの?』といって激励する。

(この方がきこりの作業速度があがると思われる)

 

 もしかしたらきこりはチェーンーを貧乏で買えないかもしれないし、電気工具などを使うと木材の商品価値が下がってしまうのかも知れない・・・・

 

きっと納期が間に合わなくて、切れ味が落ちているのを承知で作業を優先しているに違いないと思ってしまうからだ。

 

 

自分には関係の無い事にいちいち干渉して指摘するこの旅人の行為に私は親切心は一切感じられない。

 

 

もしも作者がきこりだったら・・・

 

旅人が来たらわざと切れない斧で作業する。

 

旅人『それじゃ切れないよ、刃を研げば?』

 

米きこり『そうだね』

 

間違った研ぎ方をする。

 

 

旅人『ちがうちがう!そうじゃ、そうじゃなーい』

 

米きこり『ちがうの?どうやるの?』

 

旅人『ちょっと貸せ!こうだよこう!』

 

米きこり『へー勉強になったよ』

 

 

と言って旅人に研いでもらう。

 

 

 

刃がボロボロな状態で作業を継続して、切れる斧や研いだ斧で作業した際のスムーズさの快感のエクスタシーのためにあえて作業効率の悪い状態を維持する変態きこりもいることを知っていただきたい。

 

そしてこういうきこりは斧を湖に落としてしまっても、まだ顔しか出てない女神がブスなら『いーらね』と言って立ち去るか、平気で物をぶつける木クズである。