呆丈記

呆れたものがたり

強化硝子の心

  形なきもの表わし難し。内に秘めたるは知らぬ間に嵩む。

その爆発たるや、他に理解し難しものあり。

時に自ら傷つけ命を投げ出し、時に周囲に危害を加える。

心失い、感情、精神失えば、此れ人にあらず

 

 失恋で人生に絶望し命を投げ出す者は、何故か『女』に多い。

これは『しあわせ』という高い極みの状態から、絶望という奈落の地へと転落したことによる衝撃と今まで『しあわせ』と感じていた時間がすべて負に変わり不幸のツケが一気に押し寄せることで起こる感情と精神の自己破産によるものである。

 

それまでの『しあわせ』と思い込んでいた時間を出来るだけ早く忘れたり、上書きしたりすれば衝撃はある程度緩和されるが、その高さが高ければ高いほど自己破産までの速度はより早く訪れる。

 

このような感情の持ち主で『男』の場合は優秀な者に多くみられる。

 

 

 

熱いものはやがて冷める、と同時に醒める。平熱常温が一番良いのではないか。