呆丈記

呆れたものがたり

人間のリサイクル

 みんなができることができない。社会はこれだけで不良品と判断する。

これはできないけど、こっちはどうかな?とはならない。

 

これをやらせるために雇ったんだから、これができないといらないよ。っていうのは最初から使い捨て前提で雇うことが多い。

 

人ができる最底辺の仕事の内容が年々難しくなってゆく・・・・・

ボーダーラインの底上げで、実質的に社会からは多くの落伍者が生まれる。

 

落伍者の中には犯罪に手を染めてしまったり、自ら命を絶つほかない人が現れて社会から消えてゆく。

 

こうしてろ過されてきれいごとな世の中ができてゆく。

 

ものごと白黒はっきりさせない方が良いこともある。白があって黒があるから灰色ができる。一番良くないとされる曖昧なところ、一番嫌われる中途半端なところ。いっそのこと黒の方が潔いのだろう。

 

 

 人工知能の導入で仕事を失った人が下の階級の職種に降りてくる。その階級にいた人達は上から来た優秀な人材に押しのけられ下の階級の職種へと、負のトリクルダウンのようなことが起きるのではないか?

 

 

そうなると人のやらないことで生計を立てるしかなくなる。

 

  1. 人のやりたくないこと きつい・汚い・危険・給料安い・帰りが遅い
  2. 人のできないこと   取得の難しい資格・高度な技術や知識がいる等
  3. やってもどうしようもないこと  金にならない・全く需要がない。

 

 

 今の自分には、やってもどうしようもないことしかできない。やってもどうしようもないことが、いつしかニッチな市場の一画となってくれる日を期待しながら呆れた物語を綴り続けようと思う。