世間から逸脱して生きてきた弊害は、ある日突発的に やってくる。
お題に参加できる思い出が何一つない。今まで家族で旅行に行った記憶が一度もない。
家族でキャンプに行ったり海水浴に行ったこともない。他の家族に混じり行った事はあるが、自分の家族だけでの行楽が一切無い。
思い出はいつもよその家族かおばあちゃんとの行楽のみ・・・・・
当時の私は、本来普通のこどもが経験するはずの行事は、予防接種のように毎回参加して思い出として残すようにしていた。これは大人になった時にはもう、決して取り返すことのできない大切なことなんだと思っていた。
鎖された煙突 - 呆丈記
我が家はおかしな家庭であったことはまちがいない。
おかしな家に生まれて、おかしな環境で育ち、おかしな大人になり、おかしなおっさんができあがった。
でもどうして今まで気が付かなかったのだろう・・・・・
それはよその家の【異常】がわが家の【常識】だったからに他ならない。