呆丈記

呆れたものがたり

ドラクエおばさん

 毎週木曜日に仕事中に必ず見かけるおばさんがいる。最初は気にも留めてなかったのだが

3カ月くらい毎週見かけているうちに、さすがに鈍感な自分でもあることに気づいた。

 

 そのおばさんは、自宅の敷地内の塀で囲まれたちょうど6畳間ほどの玄関前のちいさな庭を突き当りまで行くと3秒間ほど止まったのちに、くるりと向きを換えてまた戻る。また突き当りまで行き3秒間止まりくるりと向きを換えてを繰り返している。

 

想像しにくいかもしれませんが、ちょうど6畳の部屋を壁まで行き、3秒壁と面してまわれ右をしてまた反対側の壁まで行き3秒間壁と対面するを繰り返すような感じです。

 

 ある日うちの近所のおじいちゃんが花壇の周りをぐるぐる周わっていました。

最初は認知症なのかな?と思いましたが、何をやっているのか聞いたら『医者が歩けっつうからよ、めんどくせーしこれでも歩いていることにはかわりねーべ』と言っていた。

『おれよ、傍から見たらボケて徘徊しているようにしか見えないんだべな、いろんな人からよ、なにしてんの?って聞かれるからよ。へへっ』

 

 

あのおばさんもきっと医者から運動するように言われているんだなと思った。

 

 

 しかし数日後にそのおばさんの近所に住むお客さんから、たまげた事実を聞かされることになる。

 

近隣住人K『あんたあそこの奥さん見たことあるでしょ?家の前にいつもいる。』

     『あの人ね、朝から日没まで天候に関係なくほぼ毎日歩いているの。』

     『引っ越ししてきた32年前から毎日ああして歩いてるの。』  

 

 

 近隣住民のコバヤシさんの話では、一度直接本人に聞いたらしい。  

しかし当の本人もなぜこんなことをしているのかわからないらしい、またこのような行為をやりたくてやっているのではなく、やらないと他の事が出来ないのでやるしかないとの返事が返ってきたそうだ。

 

 

 

 この証言を聞いて自分にもこころあたりがある人は、調べてみてください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E8%BF%AB%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3