呆丈記

呆れたものがたり

他次元交流

 福祉団体のクリスマス会に参加してきました。この会には団体創立時の頃から参加し、早いこと来年で15年になります。障害のある子どもも含めた児童約50名ほどの団体です。学生時代の夏休みの前に別の用件で市民会館を訪れた際に、学生ボランティア募集の部屋とは知らず、お菓子やジュースを他の学校の学生に紛れて飲み食いしていた際に、仕方なく夏休みの2日間という約束で参加したのが最初でした。

 

 衝撃的だったのは、その団体の人たちがみんな自分とは違う世界の人たちだったことでした。もちろん全員日本人ですが、自分の普段周囲にいる人たちと思想や生活環境などが全く違う、負の感情が無い人たち。

うまく表現できないけれど、人生が順風満帆な人たちが自分の眼には新鮮に映ったのでした。

 

これと似たような衝撃が、今年の秋に無料招待券を貰って行った美術展でした。

決して有名な画家や彫刻家のではなく、入選したことのある人の絵や彫刻などを集めた規模の大きな市民ギャラリーのようなものでした。

作品を観に来ていた人達は、品があり正装に近いような格好でした。

人が多いにもかかわらず、館内はとても静かで図書館のようでした。仕事用のくたびれた皮靴に、ヨレヨレのワイシャツの自分が妙に浮き彫りになって気まづかったのを覚えております。

 

 

 自分は最底辺にほど近い世界の住人です。育ちも悪く、三流卒の低賃金労働者。

不安定な生活基盤が、私の住みかなのです。