呆丈記

呆れたものがたり

もうどうにもとまらない

 人のうわさも七十五日、さまざまなうわさがあり、どんな噂であろうとそう長くは続かないという事が世間一般の定説である。

しかしながら、なかにはいつまでも絶えず語り継がれる噂もある。

噂は語り継がれ、噂が噂を呼び、そして独り歩きする。

うわさはそして伝説へ・・・・

 

 

 給湯室の女性社員が噂に花を咲かせる。

 

A子『〇〇ちゃんが△△所長とつきあってるらしいよー』

B美『え~もう親子にしか見えないわ~なんであんなおっさんのどこがいいのよ』

C呆『おかねよ、お・か・ね!ああいう地味なおじさんはお金に余裕があるのよ。』

A子『ところが△△所長は××ちゃんともつきあっているのよ~』

B美『え?でも〇〇ちゃん退職して、所長の転勤先に付いて行くんでしょ?』

C呆『一体どうするんだろうねぇ~知りたいわ~神様おしえて』

 

△△所長『ふたりともつれていくよ』

A子B美C呆『・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』

 

うわさをする者は多少なりとも羨ましかったり、自分もそうなりたいという願望があるのかも知れない。

 

 興味がないのであれば話題にも上らず、気にもトメズ流されるものである。

 

また真偽の定かではないうわさを周囲にまき散らす者は大抵相手にされなくなる。しかし、いつまでも中心人物として存在し続ける者にはうまく付き合っていくしかない。

 

自身のストレスの発散と同時に自分が情報提供したことによる恩着せと、自分を敵に回さないようにする防衛策を同時にこなすキレものである。

 

 

もしあなたのうわさが、会社や学校で広まっても悪いことをしていないのであれば一切気にする必要は全くない。

 

あなたを悪く言うのは、実はうらやましいからの嫉妬心かも知れない・・・・・・

 

そして代々語り継がれる伝説へとなるうわさは、大抵おもしろいネタがほとんどである。