呆丈記

呆れたものがたり

さまよう爆弾人間

 さわらぬ神に祟りなし、君子危うきに近寄らず、充分と心得ていようとも災いは身近に蔓延し、時には向こうからやってくる。

気づかぬうちに身をかすめ、見知らぬ間に巻き込まれる。

何気なく交わしたことばが禍の門となり恨みを生みだす。

 【格差社会】見えない階級が生み出す憎悪や怨恨は、溜まりに堪りちょっとした刺激で大爆発する。爆発寸前の人間が人混みに紛れ街をさまよっている。

仕事?人間関係?借金?事情は人それぞれ違えど不満やストレスの溜まり具合は【他人のしあわせ】【自慢】によりさらなる加速を増す。

 

 

rice9999.hatenablog.com

  コンビニのレジにて、店員が来なく缶コーヒーの底でカウンターを叩く作業着の男。

だんだん叩く音が大きくなりはじめた時、奥から店員が『すみません大変お待たせいたしました。』と言った途端に作業着の男は爆発した。

缶コーヒーを投げつけ絶叫しカウンターの中に入ろうとした男は、一緒に来ていた同僚らに取り押さえられてトラックに押し込められ帰って行った。

『ぶっ殺してやる』などと物騒なことばを連呼していたあの作業員の爆発のきっかけはあんな些細なことであった。

 

 

 何かとストレスや不満が多い現代、それと同時にスマホやインターネットの普及による便利の副作用で失われる忍耐力。

有料なリモコンはこちらから操作する一方通行ではなく、向こうもこちらを操作することもある。

 

 悔しさを内なる爆発にして自分を加速させるか、それともちからに換えられず負け犬として吠えるか?すべては自分自身が決めることです。