呆丈記

呆れたものがたり

日次記

本能を研ぎ澄ませ

先日、となり街の『激安の殿堂の店』まで買い物に行ってきた。 現地に着いたのはちょうど午後7時くらいだったと思う。あすも休日の為か店内は家族連れなどで賑わっていた。 私はあいにく翌日も仕事のため、朝に食べるパンを買いに来たのだ。 菓子パン売り場…

辿り着いた永遠

私には切羽詰まった時やこころに余裕の無くなってしまった時に訪れる、お気に入りの場所がある。 森の中の大きな湖を眺めながら、水の流れを見る。 ほんの数分で帰ってしまう時や、半日ちかく居ることもありそのときによってまちまちだ。 自然の中だからとか…

闘鬱日記

母親が死去した2019年(令和元年)以来のうつ状態がひと月近く続いた。 今回は私は『もう駄目だ』と覚悟しながらも、何もかもの気力を奪う世界からの脱却を必死に模索したのである。 うつ状態になったことがある人は心当たりがあると思われるが、まず【睡眠…

若さ・チカラ・根性~若チ根~ワカチコ

現代において 年齢を重ねるにつれて、生身の人間を信用する。 反対に年齢が若くなっていくほどに、小さな液晶画面の電波に乗った遠くの顔の判らない人間を信用する。 いずれも相手は【ヒト】とは限らない。 しかし多くはヒトの皮を被った鬼か悪魔であって、…

天上天下唯我独 損 令和五年二月十六日

配送の仕事中に財布を盗まれた。 中には現金三千円と運転免許証が入っていた。 管理がずさんだったのは確かだが、仮にも被害者である私がまるで100%悪いかのように会社では説教が続く、 嗚呼~わかってくれとは言わないが~損なに俺が悪いのか~? 泣きっ面に…

最前線で生きる

昼下がりのハンバーガー屋の注文待ちに、割り込むひとりのおとこ。 割り込まれた男子高校生の二人組みは、戸惑う店員にそのまま対応をするように促すようなジェスチャーをした。 割り込んだ男は『ハンバーガー4つだ。はやくしろ!』と怒鳴り金を叩きつけた。…

精神阿修羅

芸能人が事前の連絡や取材交渉なしで突然カメラと共に現れて、『今お邪魔していいですか?』って番組が嫌いだ。 カメラまわっている以上『だめです』と言うと視聴者まで敵に回しかねない。 なので『どうぞどうぞ』と快く迎え入れるしかない。 テレビ局側もそ…

今週のお題「キャンプ」

今週のお題「キャンプ」 私が初めてキャンプをやったのは高校生の時だった。 しかし近くにキャンプ場なんてあるはずもなく、移動手段も自転車しか無い。 でもね、大自然はたくさんあった。というかそれしか無かったのです。 我々は友人の家から数十メートル…

麺嬢

いつもよく行くラーメン屋のアルバイトの二十代の女の子が、街のデパートで私を見つけて追いかけたが見失ってしまった。と言う話を聞いた。 そもそも自分の親とそんなに変わらないくらいの年齢の小太り『おっさん』に何の用事があるかは大体察しがつく。 【…

仕事の配送中に泣いている女児を見つけた。 『てめぇふざけんなよ!』母親と思われる二十歳前後の真っ赤な髪の女性は、幼稚園ほどの女児を怒鳴り付けた後、アパートの中に入って行った。 状況から察するに、車のシートにジュースをこぼしてしまい怒られたよ…

ながいいちにち

休日は二百キロ以上離れた故郷まで墓参りに行ってきた。 道中は渋滞が続き、高速道路は事故やら故障車やらで通行止めになり全ての車は国道に集中していった。 途中から渋滞は解消されたものの、約5時間半かけてたどりついた時にはすでに午後3時を回ってい…

休日は厄日

金と時間を無駄に使い、終いには携帯を無くした。 今年最悪の休日だった。 立て替えた二千円は帰ってくる目処が立たない状態。 自業自得といえばそれまでだが、不可抗力的な部分も大きい。 仕事に影響しなきゃいいが、それも無理なんだなぁ………

明晰夢芝居~第七幕 祟りの日

現実でも本来の業務とは別に『企業』としての印象をあげるため海岸の清掃が年に2回ほどある。 今回の『夢』はその一環を表現したものだろうが・・・・ 夢の中の話であり実際の事実とは異なる描写が含まれます。

中年ピエロ

先日、アウトドアがてら外でバーベキューをやったんだ。 何が『BBQ』だよ!このような表記に嫌悪感を抱くのは私だけでしょうか? 『肉焼いた』でいいんじゃないか? それでね、外で肉焼いたんだけど、いつもの相方と相方の知り合いだかの『汚い夫婦』が来…

明晰夢芝居~第六幕 殺気店

夢の中に三度ほど同じ店が出てきている。 商店街の裏の丘陵な小山を少し登った所にある、小さな『ホットドック屋』さんである。 最初は死んだ母親と買い物の最中だったため、気にはなっていたが記憶に留めておくに過ぎなかった。(明晰夢では無いため自由が…

スワンボートのチキンレース

緊急事態宣言 三たび・・外出自粛で客足が遠退く飲食店や観光地のおみやげ屋。 店を開ければコロナの脅威、店を閉めれば事業存続の危機。 機雷が仕掛けられた夜の海を、向かう方向もめざす場所もわからぬままスワンボートで漕ぎ進むチキンレースのようなもの…

みるみる

去年の11月ぐらいから貰いものの桃色のエコバックを使っているのですが、そのバックをなぜくれたのか最近になってわかりました。 私はそれを買い物に使うのでは無く、仕事に持っていく際のカバンとして使っています。 以前はボロボロの買い物袋をカバンの…

観光気分で行く葬式でやらかす

日本古来の他、世界各国においても様々な形式がある葬儀。 亡くなった大切な家族・そして友人・仲間を弔い、あの世へと送り出す重要な儀式である。 深い悲しみの中で執り行われる葬儀様式には、それを行う人たちの死生観、宗教観が深く反映される。 ひとりの…

明晰夢芝居~第五幕~平成32年師走

夢の中で仕事をしている自分に気付く、あぁなんてついていないんだろう・・・・ 仕事から帰ってきてまた仕事・・・そんな事を考えながら仕事をこなす。 見慣れた街並みとどこか違うそんな違和感を覚えながら夢の中の時間は過ぎてゆく。 国道にもかかわらず交…

怠惰憎

余り良いことではないが、早く死んでほしい人物がいる。 特にそいつに何かされたわけでもない、恨みも無いが不幸になって地獄に落ちて欲しいと願っている自分がいる。 仕事帰りに同僚3人と食事に行くことになった。最初はよくある定番の業務に対する愚痴の吐…

腐ったピーターパンの寝言

『コーヒールンバ』の日本語版の歌詞に出てくる『アラブの偉いお坊さん』は、恋を忘れた『哀れな男』に『しびれるような香りいっぱいのこはく色をした』飲み物を教えた。(珈琲と思われる) 男は珈琲に何か入れられたのかカフェインの刺激なのか知らないが、…

どこかで誰かが・・・・・

大切なものを失った時、心に大きな穴が空いてしまったような喪失感がある。 私の場合は穴と言うよりも『萎れた草花』のようで、さらにくたびれた空気の抜けた風船のような感覚に近い。 楽しいお祭りの後の虚しさは、日に日にくたびれていく風船で感情に追い…

盤根錯節じゃぱん

精神が荒んでいる者は他人の幸福が憎くて仕方がない。 『順風満帆な人生』をねたみ、ぶち壊すことがよろこび。 叶わぬなら滅してしまおうこの世界。 戦争しよう、そうしよう、失うものなんか何もない。 もう地獄は見たから、あとは戦争見て死ぬだけ。 はよ戦…

明晰夢芝居~弟4幕~木造ビル&木造施設

最近の夢によく出てくるのが『木造の巨大建築物』です。 それはログハウスのような丸太を使ったものや、ペンションみたいな新しい白木の壁であったりと色々でした、本物の『木』なのか『木目調』なのかは解りません。 中でも驚いたのが『木造のビル』です。 …

今週のお題「わたしの部屋」

今週のお題「わたしの部屋」 平穏な休日の昼下がりにそれは起きた。 『バーン、バン!』突如部屋の扉に二~三度強い衝撃ののちに、勢いよく開け放たれたのだ。 『ギャーオ、ギャーオ!』凄まじい叫び声と共に追いかけ合う二匹のネコ! 3歳の真っ黒の去勢済…

敵になったマスクマン

近ごろは配送や営業で客の家に訪問する際は『マスク』をしていない。 コロナウィルスが騒がれ始めたころは『マスク』をしないで訪問すると苦情が来ていたが、今は逆にしていると苦情が来る。 それもそのはず、私の仕事はスーパーで買い物した商品を家まで配…

どんどんどんどん

ゼノンのパラドックスの中に『アキレスと亀』と言う有名な話しがある。 アキレスが0.1㎜進むと亀も少し進む、アキレスが0.2㎜進むと亀も進む、アキレスが0.3㎜進むと、亀も進む、飽キレスが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・…

パワーハラスメント見聞録

パワーハラスメント(以下:パワハラ)という単語は2001年頃に生まれたが、この呼称が広く認知される遥か昔より、パワハラのようなものは当然存在していた。 当時は『職場いじめ』と認識されており被害者はこれに耐えて『泣き寝入り』か、『自主退職』の…

贈与の時間

平日は夜おそくまで仕事、休日は同じ会社の人や関係先の人との付き合いで時間が失われてゆく・・・・ ネタは豊富にあれど、書き込む時間がない現状にいらだちが募る。 そのうちネタは腐り、品質が落ちて使えなくなるの繰り返しである。 温泉旅館に泊まり込み…

欲死力

昼飯の時間が無いくらい忙しかった年末が過ぎ、ひとときの平和がやって来たような 年初め、『腹が減っては戦が出来ぬ』配送や営業の仕事の合間にゆっくりとコンビニに 立ち寄れば、財布から飛び立つ銭よ・・・サヨウナラ・・・・ 欲にかがやく日の丸の赤い干…