呆丈記

呆れたものがたり

うつ

辿り着いた永遠

私には切羽詰まった時やこころに余裕の無くなってしまった時に訪れる、お気に入りの場所がある。 森の中の大きな湖を眺めながら、水の流れを見る。 ほんの数分で帰ってしまう時や、半日ちかく居ることもありそのときによってまちまちだ。 自然の中だからとか…

闘鬱日記

母親が死去した2019年(令和元年)以来のうつ状態がひと月近く続いた。 今回は私は『もう駄目だ』と覚悟しながらも、何もかもの気力を奪う世界からの脱却を必死に模索したのである。 うつ状態になったことがある人は心当たりがあると思われるが、まず【睡眠…

明晰夢芝居~第八幕~未練学園

最近は学校の夢ばかり見るようになった。 青春時代が恋しいのか?懐かしい日々に戻りたいのか? どうやらいずれも違うようだ。 なぜなら初めて見る最新の新築校舎に誰だか分らない学生たちで、私の知っている汚い青春とは真逆の理想のキャンパスがそこには広…

令和五年 暑中見舞い

暑中お見舞い申し上げます炎暑ことのほか厳しい中、いかがお過ごしでしょうか。 読者皆様におかれましては、日頃よりご支援ご厚情を賜り誠にありがとうございます。 呆丈記より質の高い駄文をご提供できますよう、一層精進してまいります。今後ともご愛顧の…

大型連勤

終わりましたね大型連休。毎年のことながら休みは1日たりともありませんでした。 これを書いている7日のみお休みで、月曜日から連休を楽しんだ方々と同じくまた一週間が始まります。 世間様はお休みでも会社カレンダーが営業日なので休日出勤には当たりませ…

今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」

今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」 ブログの更新をしばらくお休みしておりました。 妨げになっていたのは、会社の人員整理で私がリストラの最有力候補にあがっていることへのストレスから来る『不安』が原因で夜も眠れない日々が続いているからです…

砂漠の船

いつ、誰とどうやってここまで来たのか? そして、この先どうなるのか?今の存在価値はあるのか? 砂漠のど真ん中に横たわる巨大なタンカーは、まるで私とそっくりだ。 この歳まで何をやってきたのか?この先どうなるのか?今の生き甲斐は何か? どうしてこ…

最前線で生きる

昼下がりのハンバーガー屋の注文待ちに、割り込むひとりのおとこ。 割り込まれた男子高校生の二人組みは、戸惑う店員にそのまま対応をするように促すようなジェスチャーをした。 割り込んだ男は『ハンバーガー4つだ。はやくしろ!』と怒鳴り金を叩きつけた。…

精神阿修羅

芸能人が事前の連絡や取材交渉なしで突然カメラと共に現れて、『今お邪魔していいですか?』って番組が嫌いだ。 カメラまわっている以上『だめです』と言うと視聴者まで敵に回しかねない。 なので『どうぞどうぞ』と快く迎え入れるしかない。 テレビ局側もそ…

ある日のエピローグ

だんだん動かなくなっていくからだ、痛みに物を言わせ歩くことを拒ませ筋力を失ったあし。 自分の意思に反して小刻みに動き続ける て。 幾重にも重なりぼやける視界。 今まで当たり前に出来ていたことがどんどん失われて行く。 気休めで残酷なエールを贈るこ…

負の情報収集

「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄(なわ)の如(ごと)し」 しかし、生きるにおいて【苦】は少なければ少ないほど良いものである。 よって【若い時の苦労は買ってもせよ】は、売る側のセールストークであり 若い時の苦労は買ってでもせよとは、若い時に…

日本の隠れ政策か?ロマン飛行少年をインザ・スカイさせない。

若者に金を与えず挑戦の機会を与えず選択の余地も与えず、自己責任と義務を課す。 本当は色々経験してその中で自分に合った仕事や生き方を見つけるのが理想ではあるが、現実は一回限りの『新卒』カードを当たりの会社に使うことができた人間だけが『安泰』と…

明晰夢芝居~第七幕 祟りの日

現実でも本来の業務とは別に『企業』としての印象をあげるため海岸の清掃が年に2回ほどある。 今回の『夢』はその一環を表現したものだろうが・・・・ 夢の中の話であり実際の事実とは異なる描写が含まれます。

詰む詰む

両親を亡くし、ひとりたくましく生きる村の青年【吉作】は、崖の岩肌に生える『岩茸』を採取して売り生計を立てていた。 ある天気の良い昼下がり、早めに昼飯を食べ終えた吉作は今まで行った事の無い断崖での採取を試みる。 吉作の読み通り、その断崖絶壁に…

ばつ

みんなすごいとおもわれたいの!みんな『あたまいいね』っておもわれたいし、みんな『おかねもちだね』っておもわれたいの!そしてじぶんはほかのひととちがって、とうとくて、ゆいいつむにのとくべつなそんざいとおもいたいの。 このよはくうそうにふける、…

明晰夢芝居~第六幕 殺気店

夢の中に三度ほど同じ店が出てきている。 商店街の裏の丘陵な小山を少し登った所にある、小さな『ホットドック屋』さんである。 最初は死んだ母親と買い物の最中だったため、気にはなっていたが記憶に留めておくに過ぎなかった。(明晰夢では無いため自由が…

しあわせ狩り

千葉県八街市で下校中の小学生5人が死傷した事故で、一昨年飲酒運転事故を起こして逮捕された元同僚のガリガリ君を思い出した。 rice9999.hatenablog.com 将来ある幼いこどもたちの命が一瞬で奪われた悲惨な飲酒事故。 しかし人によって温度差が違うと私は…

辞世~最期の音

この世に生を受けて発する産声はしあわせの音。 これから始まる未知なる可能性を秘めた希望の音。

明晰夢芝居~第五幕~平成32年師走

夢の中で仕事をしている自分に気付く、あぁなんてついていないんだろう・・・・ 仕事から帰ってきてまた仕事・・・そんな事を考えながら仕事をこなす。 見慣れた街並みとどこか違うそんな違和感を覚えながら夢の中の時間は過ぎてゆく。 国道にもかかわらず交…

ブラックノア

東京で一つ、銀座で一つ、合せてこの二つが何だか知らないが、若いふたりが始めて逢ったのは東京でも銀座でもない、ほんとの恋の物語は北海道の糞田舎にある限りなく黒に近いグレーな職場で始まった。 漆黒のおどろおどろしい『うらみ』『ねたみ』『ひがみ』…

好奇心を全うせよ!

若いころに何らかの実績が無ければ、その後の発展性は無い。 秀でた実力、恵まれた才能を持ち合わせない者に残された道は、あきらめない地道な努力の上に築きられた永年の月日である。

壊されたスイッチ

【無理も通れば道理になる】理屈に合わないことでも強引に押し通してしまえば、それが正しいことのように通用してしまう。 『リモートワーク』職場に出勤せずに業務をこなせるなら、今までなぜ?わざわざ会社に通勤していたのか? Webカメラのレンズは人…

どこかで誰かが・・・・・

大切なものを失った時、心に大きな穴が空いてしまったような喪失感がある。 私の場合は穴と言うよりも『萎れた草花』のようで、さらにくたびれた空気の抜けた風船のような感覚に近い。 楽しいお祭りの後の虚しさは、日に日にくたびれていく風船で感情に追い…

奴隷三昧

あらゆる業界が打撃を受けて、転職しにくい状況を良いことに無理難題を吹っ掛ける企業。 会社カレンダーの改ざんによって今まで公休だった日は、通常の出勤日となり休日出勤が事実上存在しなくなった。 勤務終了の定時時刻が変更された。 業績は上がっている…

盤根錯節じゃぱん

精神が荒んでいる者は他人の幸福が憎くて仕方がない。 『順風満帆な人生』をねたみ、ぶち壊すことがよろこび。 叶わぬなら滅してしまおうこの世界。 戦争しよう、そうしよう、失うものなんか何もない。 もう地獄は見たから、あとは戦争見て死ぬだけ。 はよ戦…

並行世界の彼方より

母親が死んでちょうど一年が経過した・・・・・・ 家事を『零』からはじめて覚束なかった料理や洗濯も様になってきた。 残された2匹の猫は元気に成長し、高齢者の父親は相変わらず『呆け』と紙一重の毎日が続いている。

暗黒時代をイキる

『日本の未来はウァウォウ~ウァウォウ~世界が羨むウェイウェイウェイウォ~』 待ち遠しい『ミレニアム』と共に恐れた『世紀末』が今となっては遠い過去になってしまった1999年。 バブルの余韻はとうに消えうせ、『そろそろ次のバブルまだぁ』と戯言の…

明晰夢芝居~弟4幕~木造ビル&木造施設

最近の夢によく出てくるのが『木造の巨大建築物』です。 それはログハウスのような丸太を使ったものや、ペンションみたいな新しい白木の壁であったりと色々でした、本物の『木』なのか『木目調』なのかは解りません。 中でも驚いたのが『木造のビル』です。 …

勇者の戯言

自己中心的な考え方、高いプライド、世界は自分を中心として回っている。 そして自分は尊く特別な存在の主人公であり、他人はそれらを補助する脇役である。 上記のような事を中二病と呼ばれる成長過程に見られる一過性なものではなく、本気で信じてやまない…

死してのち已む

世間が在宅ワーク、営業自粛の中、前回の更新から今日まで連続勤務でした。 たとえ営業自粛要請が出たとしても『強行』して最後まで出勤を強いられると思います。 また現にその主旨の内容の通達がされました。 私のような消耗品同様の底辺人間には防疫への費…